☆金峰山☆~秋の浮世絵富士と 五丈岩の神性~
2017年10月11日、山梨県の金峰山に登ってきました。
奥秩父山塊に属し、古くからの信仰の山です。山頂には巨大な五丈岩が鎮座し、富士山が臨めます。
ずっと行きたかった山だったのですが、如何せん登山口への公共交通機関でのアクセスが悪く、足を伸ばせずにいました。
しかしながら、今回も電車+レンタカーという30代独身実家暮らしのパワーをフル活用し、マイカーで行ける日本で二番目に高い登山口、大弛峠へ行くことにしました。
朝7:00 の新宿駅です。今年の夏から結構な回数乗っている、特急スーパーあずさにて山梨県へ向かいます。
それにしても、中央新幹線が敷かれていれば、山梨へのアクセスももっと楽なのにな。
7:56 大月駅に到着しました。距離的には塩山駅の方が近いのですが、調度いいレンタカー屋がなくて、大月で借りることにしました。
ギリギリになって借りたため、喫煙車しか空いておらず、車内は予想通りヤニの臭いで臭かったです。あと、USBの差し込み口もなかったので、スマホを充電する予定が崩れました。
9:58 長い長い峠道を経て、大弛峠に到着しましたが、平日にも関わらず既に駐車場は満車。
少し引き返すと、路肩のスペースに車を停めることができます。もれなく野暮な車道歩きが追加されますが。
“車で越えられる峠としては日本一標高の高い峠”
紛らわしいですが、あくまでも峠のお話です。きっと全国の峠マニアの皆様には堪らない場所なのでしょう。
10:11 ということで、登山開始です。
今回の登山のルートです。大弛峠からアップダウンを経てのピストン登山です。
個人名の入った山梨県の注意喚起看板。僕は辛うじて通らせてもらいました。
結構高所のはずなのに、ずっと樹林帯が続きます。森林限界の少し手前をずっと歩いていくような感じです。何か物凄く惜しい。
いきなり迂回で新ルートへ。
ひたすら樹林帯の中を進みます。標高の割に見晴らしの良いポイントは少な目。
木の間から富士山が見えてきました。何か浮世絵みたいですね。
朝日岳の手前で、見晴らしの良い岩場に到着。遠くの富士山が蜃気楼のように浮かび上がっています。
11:10 朝日岳に着きました。取って付けた感を醸しだしています。
遠くに高峰が見えます。南アルプスとかでしょうか。
遠くに特徴的な岩が見えてきました。あれが金峰山の山頂にある五丈岩ですね。
そして急な下りです。これを下るということは、帰りに登らないといけないということ。いつもと違い、アップダウンの行程なので、帰りも結構登らないといけません。
そしてまた樹林帯の中へ。せっかく抜けたのに。
無心に歩いて、ようやく背の高い木が少なくなってきました。
森林限界です!
見晴らしのいい場所に出ると、少し疲れがリセットされる気がします。
遠くに見えるのは八ヶ岳かな。中々アクセスが悪いので、日帰りで行くのは難しいところ。
中央の岩がゴツゴツしているのは、百名山の瑞牆山です。最初はあそこに登ろうと思っていましたが、平日はバスの本数が少ないので止めました。
もう山頂近く。かなりでかい岩がゴロゴロしています。
五丈岩が見えてきました。いよいよ山頂です。
12:08 山頂に到着しました。年季を感じる看板です。
金峰山の象徴、五丈岩です。設けられた鳥居が信仰の山といった感じ。
ありました。山梨の独自ブランド、「山梨百名山」
下には琴川ダムが見えます。
とりあえず腹ごしらえ。今回も安定のカップ麺です!
カップ麺をすすっていたら、若い子たちが五丈岩に登っていました。途中で諦めてたみたいですけど。僕もあと10年若かったら・・・。
心はすっかりおじいちゃんです。
八ヶ岳、瑞牆山なども良く見えます。
13:06 少し下りたところにある金峰山小屋に登山バッジを買いに行きます。
ここが中々の急な下りで、下りている時から嫌な予感がしてきます。
山小屋の隣の大きな岩です。
13:18 金峰山小屋に到着!
登山バッジとタオルを忘れたので手拭いを買いました。登山バッジはあらかじめ売っているところを調べておかないと買いそびれるので注意です。
これからの季節に登る山を決める指標となるのが、山頂のトイレの有無です。いや、マジこれ大事ですよ!
中々キレイなトイレでした。
13:34 再び山頂を経由して下山を始めます。
早速僕の嫌いな登り返しからスタート。しかも急登! ここが今日一番の難所だったのでは? (※精神的に)
13:52 再び山頂へ着いて、下山を開始します。
来た道を戻るので、やっぱりピストンはあまり面白くありません。大変な登り返しがあることもわかってるし。
来るときは素通りして気付かなかった鉄山。これじゃ無理もないでしょう。
お待ちかね登り返し。思ったほどは辛くなかったです。
15:30 大弛峠に帰ってきました。
満車であった駐車場も疎らになっています。
とにかく山道が長く、運転するのがしんどいですが、まずは日帰り温泉を目指します。
日帰り温泉に行きやすいのが車のメリット。読ませてもらっているブロガーの方が行っていた「ほったらかしの湯」に入りました。
「あっちの湯」と「こっちの湯」の二種類の浴場がありますが、「あっちの湯」しかやってませんでした。
富士山や大菩薩嶺などの名峰、山梨の街並みが一望できる素晴らしい温泉施設でした。
そして中央道を経由し、再び大月へ帰ってきました。何やら選挙演説をしており、駅前は騒然としていました。
帰りも特急あずさで新宿を経由して千葉へ帰りました。
特に一人だと不経済ではありますが、電車+レンタカーの組み合わせは、日帰り登山に無限の可能性をもたらしました。
今密かにこの方法で行こうと思っているのが、滋賀県と岐阜県に跨る伊吹山です。30代独身実家暮らしのパワーは留まるところを知りません。皆様ご期待下さい。
ということで、ここまでお読み頂き、ありがとうございます。