☆両神山☆~埼玉の秘境 晩秋の奥秩父へ~
いつもブログを読んで頂いている皆様、ありがとうございます。
2017年12月5日、埼玉の奥秩父にある日本百名山、両神山に登りました。
両神山という山名の由来には、諸説あるらしいですが、日本神話に出てくるイザナミとイザナギを祀っているという説が有力らしいです。
とりあえず、そういうことにしていおきましょう。
とどのつまり、信仰の山ということです。
両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」といいます。
埼玉県の西の果て、奥秩父山塊にある非常に交通の便の悪い山です。
実際に登ってみると、地味に大変な山でした(僕の体力の問題ですが)
さてさて、(今回も)予想外にヘロヘロになりながら、百名山の両神山登頂を目指します。
今日の旅の始まりは、西武池袋駅です。
まずは、西武線で西武秩父駅を目指します。
早朝の池袋駅前。西武池袋線に乗るのは、今回が初めてです。
これが噂の特急レッドアロー号というやつですか。
朝のこの時間は飯能止まりの特急しかありません。誰得?
飯能で各停列車に乗換え、8:00過ぎに西武秩父駅に到着です。
さすが埼玉が誇る観光地、駅舎も立派です。
駅からは秩父のランドマーク的存在の武甲山が見えます。
この武甲山、ある友人と一年前から登る約束をしているのですが、計画する度にまるで神懸ったみたいに天気が崩れるので、その友人は雨男の烙印を押されることに・・・。
今年の10月に計画した時も、彼のパワーが発動して台風を呼んでくれました。
段々パワーアップしてるんじゃないか?
とりあえず、そういうわけで、しばらく武甲山には登れそうもありません。
さて、ここから両神山へは、一応バスが出ています。
ただし、途中で乗換えが必要な上に、本数も余りありません・・・。
コースタイムを計算してみても、かなり具合が悪いです。
・・・。
もう、レンタカーでいいんじゃない?
もちろん予約してましたよ。
今考えてみても、この選択は賢明でした。
せっかくなので、今回は旅先でレンタカーを使う上でのメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
・時間に縛られない
・好きなところへ寄れる
・目的地の最寄りまで電車でくので、長時間運転しなくて良い
・登山の際、不要なものは車に置いていける
・閑散期の平日などは、キャンペーンで安く乗れたりしてお得だ
・複数人で行った際は、かなり経済的
デメリット
・一人で借りるとやはり高い
・慣れていない山道は危険
・予約が必要
・大体のお店が8:00オープンなので、それより前に出発できない
・そもそも免許を持ってない人は借りられない
と、結構まともにまとめちゃいました。
自分の運転スキルや経済状況を鑑みて判断しましょう。
9:40 登山口のある日向大谷に無事到着しました。
ちゃんと舗装された有料駐車場にとめました。料金はすぐ上の両神山荘で支払います。
少し下には、砂利敷きの無料駐車場もあり。
駐車料金は、あのポストの中に。ここでは両神山のバッジも買えますが、帰りにしましょう。
これが今回のルート。両神山へのルートとしてはポピュラーな、日向大谷口からのピストンとなります。
周回ルートも考えましたが、時間的にパスです。
9:53 なんやかんやで、遅めの出発です。
距離的にも、そんなにあるわけではないので、正直舐めてました。
前半は沢沿いを登っていきます。沢沿いの道は、涼やかな気分にさせてくれます。
でも今は12月。
鳥居を通り抜けて更に進みます。
幅の狭い道が多いので注意!
結構滑落されている方もいるらしいです。
山に行くことが多くなり、自分自身も感覚がマヒしていますが、自然の美しさは恩恵ばかり与えてくれるだけではなく、時に人へ牙を向けます。
道も分り辛かったり、とどのつまり、地味に危険な山です。
ここで最初の鎖場です。僕が思うに、鎖場の恐いところは、危険なところではなく、体力を持っていかれるところじゃないかと。
まだ前半なので、余裕ですが。
10:19 七滝沢コースへの分岐点です。行くのもやぶさかではないですが、時間的に厳しいので、今度にしましょう。
休憩するところがありました。何もないところで休憩した後、すぐにこういうベンチ等があると損した気分になりますよね。
自然との会話に心が弾みます。比喩を効果的に使った看板。
沢の横を行ったり来たり。沢沿いに登っていきます。
たまに道を見失いそうになるので注意。
沢沿いの道も終点。段々と道も険しくなっていきます。
山頂付近まで終始見晴らしの良いところはありません。
目印のピンクのヒモがなかったら、道迷いしていたかも・・。
あっても、何回か道を間違えそうになりましたが。
割と快調に来ていましたが、この辺あたりから足が重くなってきました。
とりあえず、小屋までもうちょい。
水場がありました。冷たくてうまい。
11:43 清滝小屋に到着。今は冬季でやっていません。
凄く疲れたので、ここで休憩にします。
ゆっくり休憩できるスペースがあります。
駅からここまで来る際に、こうせん棒という秩父のお菓子を買いました。
麦と砂糖でできていて、懐かしい素朴な味です。小腹がすいたときに調度いいので、帰りにもう2袋買っていきました。
11:56 もうすぐお昼になってしまうので、出発します。
もうあと少しなのに、ここからが大変だった気がします。
ここにきて鎖場の連続。疲れている時の鎖場は本当に堪えます。
鎖場が好きって言う人、結構いますよね。
僕も嫌いではないですよ、たぶん。※ただし疲れていないときに限る
12:39 やっとこさ鎖場を抜けて、両神神社に着きました。
少し怖い狛犬がいました。狼?
さすがにもう12月、霜柱ができてました。
ここにきて、ダメ押しの鎖(ロープ)場。こんなに疲れたのは久々です。
山頂間近で、やっと眺望が開けました。これは東の眺望。
関東平野って本当に広いのがわかります。
真ん中の一番奥に見えるのは、どうやら筑波山みたいです。
僕が一番最初に登った山です。
壮大に広がる奥秩父の山々。何の山かは判別がつきません。
あれは武甲山かな?
13:18 ついに両神山の山頂に到着しました。
狭い山頂ですが、僕一人なので十分満喫できました。
頂上の岩の上に登れば、大パノラマ!
方角的に、あれは浅間山かな?
さーて、かなりいい時間なので、さっさとお昼をとらないとね。
登頂した達成感に浸りながら、この眺望を独り占めして食べるお昼は、カップ麺とはいえ、かなり贅沢。プライスレスです。
13:45 山頂に別れを告げ、下山します。暗くなる前に下りなきゃですね。
ピストンなので、見所は同じです。
下りの鎖場は危ないですが、体力的には楽です。
14:26 再び清滝小屋に到着。
普通のトイレは、凍結防止の為、冬はやっていません。
でも大丈夫! 冬用トイレがあります。なんて良心的なんでしょう。
感激しながら用を足します。
僕の嫌いな登り返し。
早く終えたかったので、トレラン風にダッシュで登り、余計に疲れました。
紅葉ももう終わりですな・・・。
15:50 暗くなる前に何とか下山。
両神山荘に到着。犬のお出迎えです。
なんだか、こっちまでのんびりした気分にさせてくれる犬でした。
ここで登山バッジを購入!
これを手に入れるのも、登山の醍醐味。
両神山荘を後にして、温泉へ向かいます。
今日の日帰り温泉は、両神温泉薬師の湯。
まさに、両神山に登った後に相応しい温泉ではないですか。
登山口からでも車なら割と近くです。
少ないですが、バスも出ています。
さーて、今日は疲れたし、ゆっくり温泉につかりますか。
で・・・。
定休日!
伊吹山の時の反省を全く踏まえていません。
なんで事前に定休日を調べておかないかな・・・。
・・・。
でも今日の僕は、これで終わりません。
ということで~
横瀬町にある武甲温泉に予定変更。
行先をフレキシブルに変えられるのも、レンタカーの良いところですね。
駅からは若干離れていますが、非常にいい温泉施設でした。
湯上りに珍しいあま酒を飲みました。
ほう、これが有名なブコーさんか。何ともコメントに困るゆるキャラです。
西武秩父駅へ帰ってきました。
とりあえず、レンタカーを返却します。
駅には立派なお土産屋さんと温泉施設が併設していました。
今回は車だったので、寄りませんでしたが、武甲山に登る際はここへ寄ろうと思います。
見た目のインパクトが凄いので、買いました。
ミルクではなく、豆乳の味がしました。(そりゃそうだ)
お土産を買って、帰りはレッドアロー号で池袋直結。快適に帰りました。
本来、武甲山へ登るまでは来ないところだと思っていましたが、今回は通り道ということで秩父へ寄りました。
実際に来てみて思ったのは、とても魅力的な観光地だということでした。
武甲山へ登る時に再訪できることを楽しみにしています。
問題は、友人の雨男パワーを何とかしないとってことなんですが・・・。
それでは、皆さんお読み頂きありがとうございます。
12/19~20に神奈川の丹沢へ山小屋泊で行ってきましたので、また近いうちに。