素人登山者の山行クロニクルズ

アウトドアとは無縁な生活を送っていた引きこもり系会社員が、何を血迷ったか、登山にハマってしまいました。
主に素人登山者の行く、素晴らしき登山(珍道中)の記録です。

☆西穂高岳☆~上高地から独票まで ほろ苦い北アルプスデビュー~


いつもお読み頂きありがとうございます。
去る2018年8月14日、長野県の北アルプスにある西穂高岳に行ってきました。


穂高連峰と言えば、日本百名山にして北アルプスを代表する山塊。
最高峰は奥穂高岳3190mで、富士山北岳に次ぐ日本で三番目に高い山です。


といっても、今回行く西穂高岳の標高は2909m、オチから言うと、時間やら天候などの要因が影響して『西穂独票(独立標高点)』標高2701m地点までしか行けなかったんですけどね・・・。


今年の目標の一つだった北アルプスデビュー
忙しない夜行バス→上高地日帰りの旅開帳です。




8/13 20:40 僕は何故か埼玉県の大宮駅にいました。



別に電車の乗換えを間違えたわけでも、はたまた寝過ごしてしまったわけでもありません。



その理由はこれに乗る為・・・。
そう、夜行バスです。


今回の登山口がある長野県の上高地に行く『さわやか信州号』が、ここ大宮駅から出ているのです。
ほんとの話、東京駅や新宿駅からも出ているんですが、数日前には軒並み満席。
今回の北アルプス行を諦めかけたその時、運よく大宮からの便が空席なのを見つけたのです。


ありがとう、埼玉!



今回の『さわやか信州号』は、これまで乗ってきた夜行バスと違って普通の観光バスと言った感じ。席も独立していない為、隣の人が目と鼻の先に・・・。
ただでさえ眠れない夜行バスなのに、眠れたんだか眠れなかったんだかよくわからないまま、『さわやか信州号』は目的地の上高地へと夜道を突き進みます。


10/14 5:20 というわけで、さわやか信州号のシートの上であまりさわやかとは言えない朝を迎えました。



終点の上高地バスターミナルの手前にある『帝国ホテル前』で下車します。



登山口へ向かう途中、公衆トイレとベンチがあった為、用をたして朝食にしました。



コンビニで買ったパンをたいらげ、登山口へと向かいます。



朝の田代橋です。霧がかかっています。
今日の天気は晴れのち雨らしいので、早めの下山が必要。



5:56 西穂高岳登山口へ到着。
さすが北アルプス、立派な登山口です。




これが今回のルート。
そもそも西穂高岳に登る人は、高山の方からロープウェーで行く人がほとんど。
今回は初の北アルプスということで、何とか上高地に行きたかった為、わざわざ長くてきついルートを選びました。


※参考にさせて頂いたブロガーの方は、軽い感じで登ってましたが、決して楽なルートではありません。
登山あるあるで、登山計画の参考にした記録が滅茶苦茶健脚な人のものだったってやつです


硬派な登山者を気取りながら、運動嫌いで体重も日に日に増加傾向にある自分。
体力面では、そこいらにいる山ガールに惨敗することもあったり・・・。





まずは中継地点の西穂山荘を目指して出発します。
コースタイムは3時間50分とだいぶありますが、僕が見たブログの方は1時間40分程度で到着していました。
さすがにそれは無理としても、2時間くらいでは到着したいところ・・・。


スタート直後は傾斜のない道が続きます。



しかし徐々に傾斜が出てきます。
西穂山荘の標高は約2300m、上高地は約1500m
中継地点の西穂高山荘までで800mは登らないといけないので、中々の急登です。



水場のはずでしたが、どこにもそれらしいものはなし。



そして樹林帯の中、容赦ない急登は続きます。
前回の登山で太ももをつってしまった為、脚の負担軽減になるよう久しぶりにストックを使用しました。

ダブルストックって、確かに足への負担は軽減できるけど、上半身を使うので余計に疲れる気がしたり・・・。単に使い方がヘタクソなだけですかね。



割と平坦な道になってきました。



と思ったらまた容赦ない急登。
それにしても、このアルプス感ゼロな樹林帯はいつまで続くんでしょうか?
北アルプスの森林限界はもっと低いかと思ってましたが、幻想だったみたいです。
わざわざ北アルプスまで来て、眺望の全くない樹林帯をひたすら進みます。



8:10 焼岳への分岐に到着しました。
焼岳も百名山ですが、北アルプス入門として比較的登りやすい山みたいです。
どっちに登るか迷いましたが、北アルプスの誇る『穂高ブランド』の名前に負けてしまいました。



最後の登りを終え、やっとこさ西穂山荘が見えてきました。



8:22 西穂山荘に到着!



2時間以上登って来たので、結構疲れました。一旦休憩です。
ロープウェーで登って来た人たちが沢山休んでました。



ここでは西穂ラーメンという名物があるので、帰りには是非食べていきたいところ。



8:38 天気はあいにくですが、山頂を目指して出発。



基本曇ってましたが、チラチラと眺望が。あれは焼岳かな?




ハイマツがひしめく稜線を進み・・。



8:55 西穂丸山に到着。
こんなのもあったのか・・くらいの感覚。



しかしながら、曇ってさえいなければ、圧倒的な絶景が広がっていたんでしょうね。



道は徐々にガレ場になって歩きにくくなります。



しばらく進むと、人が沢山いるピークらしきものが見えてきました。



あれが西穂高岳独票みたいですが、ずいぶんと険しそうな感じ。
一応この日の為に、好日山荘でヘルメットを購入してきたので被ってます。



なんか〇✖だらけで逆にどこをすすめばいいかわからなくなりそう。



9:54 西穂高岳独票に到着。



登ってきた道を振返ります。
あのガスを何とか吹き飛ばしたいところ。



で、ここは当然頂上ではありません。
前方に薄っすらと見えてきたのは、ピラミッドピークと言われる次のピーク。その先に本当の山頂があります。

しかしながら、周囲の話だと午後は雷雨になるとかならないとか・・・。



とりあえず先に進もうとしましたが、天候は悪化の一途を辿り、視界はホワイトアウト状態。



さーてさて、一体どうしたものか・・・。


【ここで引き返した場合】
登頂はできないものの時間に余裕ができる→西穂山荘でラーメン→上高地で日帰り温泉→お土産買う時間も確保→千葉に早めに帰れる



・・・何だ、意外と悪くないじゃないか。



【このまま進んだ場合】
西穂高岳に登頂→登頂したはいいが眺望ゼロ!→途中で雷雨→ビチョビチョ→岩場が滑って超危険→下手すりゃ雷にうたれる→下山が遅れて上高地から帰れない



正に、ハイリスク・ロ――リターーーーーーーン!!



ざわ・・ざわ・・ざわ・・











10:21 というわけで、後ろ髪引かれつつも来た道を引き返すことに。
これはあれです。いわゆる戦略的撤退というやつなわけで・・・。



10:28 独票まで戻ってきました。



こういう岩場は、登ってくる人とすれ違うのが大変。



次はいつ来れることやら・・・



相変わらずの空模様ですが、僅かに眺望が。
天気ばかりはどうにもなりませんね。



11:29 西穂山荘に戻ってきました。



今回は登頂できなかったので、登山バッジはまた今度か・・・



・・・と思いきや、なんと独票のバッジまでありました。
どうやら、独票まで行って引き返す人が結構多いみたいですね。


登山客への配慮なのか商売が上手いのか・・・両方でしょうかね。



手拭いだと思って買ったら、ハンカチでした。
それはそれで使うので問題はありませんが・・。



そして今日のランチは、西穂山荘名物『西穂ラーメン』で!
山小屋で生麺を使用したラーメンの提供は、非常に珍しいとのことです。
値段は900円。今回はしょう油味を食べましたが、味噌味もあります。


疲労した体にラーメンの塩分が染みわたります(´▽`*)
いわゆる普通のしょう油ラーメンですが、今この瞬間、この場所で食せることが何よりプライスレスです。



12:03 早くしないと雨が降り出す恐れがある為、早めに下山。
山小屋のちょい下にはテント場があります。
荷物がとんでもなく重くなる為、あまりやる気にならないテント泊ですが、山小屋の空き状況に左右されないのは魅力だな、と最近思ってたり。



はい、そしてあとはひたすら長くて退屈な樹林帯を、上高地まで下っていきます。



13:42 特に見せ場はないので、そのまま登山口へ。



そのまま日帰り入浴のできる上高地温泉ホテルへ。
ここの日帰り入浴15時までなので、早く下りてこなきゃ入れませんでした。




登頂するのと同じくらい、僕は登山後の温泉にこだわってます。
まあ、汗を滝のように流した夏山登山の後に風呂も入らず帰ったら、バスや電車の中は軽く異臭騒ぎって話です。




お土産を買って不要な荷物と一緒に家へ送ってもらいました。
後はゆっくり上高地を散策・・・とはいかず、時間は既に15:26そろそろ帰りのことも考えないとヤバかったり。



おお! これがあの有名な河童橋か。
この橋を渡ってしまえば、もうすぐ上高地バスターミナルです。



バス停に向かう僕の前に現れる悪魔的大行列。
何だか嫌な予感・・・。


確か一般車の駐車場がある沢渡(さわんど)までのバス待ちの行列だったと思います。


上高地から東京方面への帰りは、バスで松本駅まで行って電車で帰るか、新宿か東京駅までの直通バスがあります。
東京方面への直通バスは、中央道でお盆の帰宅ラッシュに巻き込まれてしまう可能性が高かった為、松本から電車で帰ることにしました。
※といっても、既に東京方面への高速バスはチケットを買う直前で終わってしまったんですが。



ところがどっこい、松本方面のバスもお盆の影響ですこぶる混雑しており、約1時間待ち。
何とか17:25発の便のチケットが取れました。


そして16:00前から降り出す滝のような圧倒的豪雨。雷もゴロンゴロン鳴ってました。
写真じゃわかりにくいですが、ほんとに尋常じゃない大雨です。
下山が遅れてたら最悪だったな・・・。




17:25 次々と売店が閉まって行く中、ようやく松本へ行くバスに乗りこめました。
しかしこのバス、新島々駅というところで『松本電鉄上高地線』なる電車に乗り換えるという、環境に優しいハイブリッド方式の交通手段なのです。
(「めんどくさ!」と僕が思ったのは言うまでもありません)
※時間によって松本駅まで行く便もあります。



18:30 まどろみながらバスに揺られること約1時間。新島々駅に到着しました。
ここから松本駅までは約30分。
松本から特急スーパーあずさに乗って東京方面へ帰り、千葉の家に着いたのは24:00前でした。


初の北アルプス遠征は、何だかほろ苦い感じで終わってしまいました。
一つだけ言えることは、上高地はとんでもなく遠いってことですかね。
行くのも大変でしたが、お盆時期ということもあって帰るのも非常に大変でした。
バスの最終も18:00過ぎくらいまでなので、一歩間違えれば帰れなくなりますしね。



今回の教訓は、
お盆に日帰りで上高地へ登山へ行ってはいけない
(かなり限定的ですが・・・)



その教訓を踏まえ、今度再訪する際はどこかに泊まろうと思います。



そしていよいよ秋山シーズンの到来です。
まだどこへ行くかは決まってませんが、春はあまり登山に行けなかった分、色々と行ってみようかと思います。



【コースタイム】
6:00西穂高岳登山口 → 8:22(休憩10分)西穂山荘 → 8:55西穂丸山 → 9:54西穂高独票 → 10:20ピラッミッドピークへ行く途中に撤退 → 10:28西穂高独票 → 11:29(休憩30分)西穂山荘 → 13:42西穂高岳登山口




それでは、お読み頂きありがとうございました。
次回もまた宜しくお願いします。







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