素人登山者の山行クロニクルズ

アウトドアとは無縁な生活を送っていた引きこもり系会社員が、何を血迷ったか、登山にハマってしまいました。
主に素人登山者の行く、素晴らしき登山(珍道中)の記録です。

☆景信山~高尾山☆~登山一周年は 春のまぼろし~ 

 いつもお読み頂いている皆さま、どうもありがとうございます。
 暑さが厳しいですが、お元気でしょうか?
 自分はまだ骨折が完全に治らず、このハイシーズンにどこへも行ってません。
 皆さま、くれぐれも怪我にはお気を付け下さいね。
 

 
 2017年4月22日、東京都にある景信山~高尾山を縦走してきました。


 僕の初登山は2016年4月の筑波山からなので、晴れて登山一周年となります。
 高尾山と言えば、あのギネスも認める世界で一番登山客の多い山です。ケーブルカーで登ることも可能で、普通の登山者からハイヒールを履いたお姉さんまで、老若男女、数多くの人々が標高599mの頂を目指します。


 登山一周年記念に登る山として相応しい山ではありますが、さすがに高尾山だけでは、あまりにコースタイムが短すぎるので、一緒に標高727mの景信山からの縦走にて、“日本百低山”高尾山を登頂します。



 そして記念すべき今回のメンバーは、当ブログイケメン特派員HRS君と初登場の孤高のサーキット系サラリーマン KJ君にて最後までお送り致します。



春山登山の誘い

 僕にとって、2016年は常に山と共にありました。
 初登山の筑波山から始まり、奥多摩三山、大菩薩嶺、赤城山、日光男体山谷川岳、至仏山・・・。まるで何かに憑りつかれたかのように、ひたすら山ばかり登っていました。
 この山の頂には、まだ見ぬ何かが待っている。ある種、山に回答を求めていたのかもしれません。


山は、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま登らせるんだ・・・。


 ・・・名言っぽいことを言ってますが、元ネタありです。



ということで、この一年数々の名峰に登ってきた僕がどうなっていたのかというと・・・



 高尾駅のシンボルの天狗の如く、“天狗”になっていたのです。
 実際、高尾山に登ることになって、自分が何を考えていたかと言うと・・・


 はあ? 数々の名峰を制してきた僕が、今さらスカイツリーよりも低い高尾山なんて余裕でしょ(∩´∀`)∩!


 例の如く、基本に忠実に今回も死亡フラグが立ちました。



 ・・・お約束です。


  登山一周年の記念すべき日は、いつもと違うものにしたく、登山未経験者も含め、多くの知り合いに誘いをかけてみました。


 ところがどうでしょう。やはり高尾山といえども、登山未経験者にとっては、中々手を挙げ辛いようで、集まったのは、HRS君KJ君のたった二名・・・。いや、この二名こそ、昨年に初登山であった筑波山を一緒に登ったメンバーです。そこに何か運命めいたものを感じるしかありません。決して僕に人望がないからではないのです。




 ということで、僕はこの日朝からやらかしました。


 高尾駅で出口を間違えて、本来乗るはずだったバスを逃してしまうという大失態をやらかしました。主催者なのに。


 まあ、次の便で行けたわけなのですが、バス停から登山口に向かう二人の背中がやけに冷たく感じるのは、気のせいでしょうか?



 9:14 バス停から少し歩いて登山口です。気を取り直して登山開始といきましょう。
 


 今日のルートはこんな感じ。登山と呼べる登山は1月の川苔山以来なので、低山と言えど、気を引き締めて参りましょう。



 春山の麗らかな雰囲気に、HRS君とKJ君はとても幸せな気持ちに。
 そうそう、普段日常で起きている嫌なことなど全て忘れてしまいましょう。
 これで僕の朝の失態も帳消しです。



 穏やかな山道を進みます。穏やかということは、根も葉もないことを言うと、つまり特に大きな見所もないということで・・・。



 そんなに疲れませんが、退屈な道をひたすら進みます。今回は喋りながら登れるので、ある意味この山を選んで正解です。



 天気はというと、かろうじて景色が見えるくらいの曇り空。夕方から雨が降るらしく、早めに下山しないといけません。予定を遅らせてるのは、僕なんですけど。



景信山 山頂



 10:00 景信山山頂です。コースタイムを若干上回るくらいのいい具合な時間で到着。



 景色は開けているので、低山と言えど、あなどれません。45分でこの見晴らしであれば、御の字です。


 高尾山程ではないですが、山頂は御覧の通り、休憩所があり、観光地という感じ。涼しくて、このくらいの標高の山に登るにはいい時期です。



 とりあえず集合写真。どこにも花がなくてすみません。



 イケメンだけど、物凄くシャイボーイなHRS君は、色んな意味でポイント高いです。



 春のそよ風よりも爽やかなKJ君は、高校の頃“中間管理職”とあだ名がついてしまうほどの苦労人です。



 自分も撮ってもらお。
 このあいだ家で転んで足を骨折した自分ですが、小学校の頃、フライパンを持った妹に追いかけられ、足を挫いて骨折した思い出があります。
 僕の骨折には、いつも不名誉な記録が付きまといます。



小仏城山


 10:25 さてさて、雨が降らないうちに下山しないといけないので、次に向かいましょう。



 眠くなりそうななだらかな下りが続きます。



 平地ではすっかり散ってしまった桜も、まだまだ見頃です。



 長閑な風景から浮きまくりの施設がありました。
 皆横の花が気になるようでしたが。



 この赤い花はなんでしょうか? とりあえず綺麗です。



 11:18 小城山到着です。まだ高尾山よりも高い場所にいるようです。



 かなり荒々しい天狗の木像がありました。イースター島のモアイ像を彷彿とさせます。むしろそれ狙いの懸念も。



 辺りは山頂と言った感じではなく、花見客で賑わう観光地と言った感じです。僕らにとっては、ただの中継地点ですので、先を急ぎます。



高尾山へ



 長閑な道をひたすら進みます。桜が咲いているので、春山感がいいですね。



 登り返しが嫌いな人って多くないですか? 
 え? だったら縦走なんかするな?



 最後の登り階段。彼らの後姿にも、登り返しの怠さが滲み出てます。
 いや、自分だけでした。



 12:17 高尾山 山頂です。左のお父さんの膝かっくん、気合入ってます。
 それにしても、凄い人です。ランチを食べる場所に苦労しました。



 調度テーブルが空いたので、こんな感じでランチです。裏の方で鍋をやっていたので、結構うらやましかったです。
 高尾山の山頂には高いですが、普通にビールが売っています。今日は車の運転もないし、飲むしかないでしょ!
 チーバ君は、赤くてベロを出しているので、お酒と並べてみると、酔っぱらった犬に見えないことも。


 


山の上でビールを飲むのは初めてです。ある意味こんな贅沢はないでしょう。



 言ってみたかっただけです。
 


 じっとしていたら、寒くなってきたので、皆上着を着こみます。
 KJ君のイエローなジャケットは、自転車関係のものらしいのですが、実際はもっと蛍光色が強く、山の安全を監視している“現地スタッフ”感を醸し出しています。



 13:20 下山開始です。だいぶ雲行きが怪しくなってきました。
 高尾山には色々なコースがありますが、今回は稲荷山コース 見晴らし尾根コースから下山します。



 見晴らし尾根コースは少々名前負けしている感が否めません。



 僕達は山を下りますが、天気もそれに合わせてどんどん下り坂です。




 14:23 ケーブルカー乗り場のある登山口まで下りてきました。僕らが調度下りるかどうかの時に本格的に雨が降ってきました。


温泉 打ち上げ

 高尾山の最寄り駅、京王線の高尾山口駅には、大変便利なことに日帰り温泉施設が隣接しています。




 ただし、シーズン時には混雑して入場制限となることもあるらしいので、注意が必要です。この時も普通に混んでいて、イモ洗い状態。


 汗を流したら、今度は八王子まで行って、打ち上げ(反省会)です。



 登山には来ていない友人も一人参戦して、普通の飲み会が始まりました。ネットで見つけたもつ鍋居酒屋でしたが、雰囲気も良く、非常においしかったです。
 大して疲れていなかったので、明らかに登山で消費したカロリーよりも、接種したカロリーのが過多だったと思います。


 どうしようもない男達の与太話と共に、八王子の夜は更けていくのでした・・・。



 一人で登ることが多い自分ですが、たまに誰かと登ると、それはやはり楽しく、ぼっち登山では味わうことができないものがあります。
 まあ、その逆も然りなので、天気や季節を鑑み、一人でもパーティーでも、“山は登れる時に登る”というスタイルで今後も行こうかと思います。

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